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入れ歯はなぜ入れる?

人はなぜ入れ歯を入れるのでしょう?
例えば、何らかの原因でそれまで歯が健康だった抜けてしまったとします。
(何かにぶつけた・歯周病・虫歯・先天性の病気・・・etc)
たった一本でも歯が抜けてしまうと、実は色々な障害が起こってくるのです。

歯が抜けた事により起こる様々な障害

発音がしにくい。
見た目が悪い。
きちんと噛めない。
虫歯になりやすくなる。

●隣の歯が抜けた方に移動してくる、または傾く。  
  → 噛み合わせが悪くなる。
●噛む力が減少する。
  → 胃腸に負担がかかってしまったり、栄養の吸収障害が起こる。
●抜けた反対側の歯(上が抜けたら下の歯、下が抜けたら上の歯)が伸びてきてしまう。
  → 噛み合わせが悪くなる。
  → さらに手入れが悪いとぼろぼろと抜けてしまう

こうして悪循環は続いていきます。

もちろん部分的に歯が抜けた場合なら、入れ歯をいれなくても他に選択肢はあります。
しかし、それも一丁一端なのです。

 

部分的に歯が抜けた場合の選択肢

ある日貴方の歯が抜けてしました。
歯医者さんに行くとこう言われると思います。  

「ブリッジにしますか?」  
「インプラントにしますか?」  
「それとも入れ歯にしますか?」

それぞれの利点と欠点を良く理解した上でご自分に合った物を選びましょう。

ブリッジ

抜けた両隣の歯も削って橋を架けるように抜けた部分を補う方法です。
金属のものやセラミックのものなど、いろいろなものがあります。

利点

・食べ物がかみやすい。
・しゃべりやすい。
・前歯の場合は健康保険で白く作れる。
(ただし限界はある。)

欠点

・汚れがたまりやすい。
・健康な両隣の歯を削らなくてはならない。
・保険だと金属を使用したものになるので、
 金属アレルギーの人は使えない。
・健康保険外であれば金属無しのものも作れるが、高額。
・支えの歯が抜けてしまったら作り直さなければならない。

インプラント

あごの骨に外科的手術をし人工の歯根をたて、その上に歯を作る方法です。

利点

・取り外し式の入れ歯に代わって、固定式の入れ歯を入れることができる。
・インプラントによる入れ歯なら、天然の歯とほとんど同じ感覚で噛める。
・自然な見た目や表情を取り戻すことができる。
・噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなる。

欠点

外科的な手術をするため、手術を受けれる人と受けれない人が出てくる。 以下がインプラントの治療を受けれない方です。

              ↓↓↓  

・一般の外科手術に耐えられない人  
・重症の糖尿病、肝臓疾患、心臓疾患、血液疾患などを有する人  
・喫煙量の多い人  
・薬物やアルコール中毒の人  
・顎の骨が極端に吸収されている人  
・歯周病がコントロールされていない人  
・相対する歯との間にスペースがとれない人  
・歯ぎしりの強い人 ・約半年から1年の治療期間が必要となるため、時間的に制約のある人には不向き。
・高額で、その後のケアをしっかりしなければならない。

入れ歯

1本〜24本までの欠損に対応しており、床(しょう)呼ばれる部分であごの力を伝えます。 プラスチックのものから金属を使ったもの、リプロデンチャーのようにシリコンを使ったもの、インプラントに使用するものなど、いろいろな種類とケースがあります。

利点

・残った歯を削らなくて良い。
・総入れ歯の場合だと、頬をふっくら見せることで若返ったような印象になる。